宿敵・源義朝を倒し、ついに天下を手中に収めた平清盛。しかし、時の流れは平家の独尊を許さなかった。 宿の神は、ただそこにあるだけ。亡き者たちを背負って歩く西行の胸のうちは……。 著者畢生の大河伝奇小説の傑作、堂々完結!
かつて愛した待賢門院璋子、心の交流があった崇徳上皇、同僚で友人でもあった平清盛。彼らはみなこの世を去った。僧侶になってからも世俗と関わり歌を詠み続けた西行さんも彼らの後を追う。人が生き、亡くなるのは自然の理。 桜の咲く満月の頃。 自分が詠んだ歌のとおりにこの世を去った西行さんはこの世をどう感じたのだろう。 神はそこにおわしますだけ。 日本人の美学を淡々と描いた奥深い作品でした。
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